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4dNの軌跡と裏話 -ダラス到着編-

予想外に好評なこの過去話、色んな人から反響を頂きました。ありがとうございます。今回はアメリカへ出発してPre CPLへの参戦が決定するまでの話です。ここ数日間このサイトのアクセス数が数倍になっていて不思議に思っていたら、KeNNyが自分のブログで紹介してくれていました。Thanks KeNNy!コメントを残そうと思ったらTwitterでしか残せない・・・。俺TwitterもってないよKeNNy!
2004年7月中旬、新宿のバス停にみんなで待ち合わせ、期待と不安で胸がいっぱいの4dN一同を乗せてバスは成田国際空港へと発進しました。自分は幼い頃から父の仕事柄引越し族で飛行機には50回以上乗っていましたが、アメリカで乗り継ぎをするのは始めてだったのでちょっとドキドキしていました。英語を喋れるのも俺だけだし、年長者なのでしっかりしないと!ってな感じです。CPLの開催地であるテキサス州のダラス市は日本からの直通便がないので同じダラス州にあるヒューストン市の国際空港を経由して向います。テキサスはアメリカ合衆国の中部に位置するので日本から15時間近くかかります。とにかく長いフライトです。自分が飛行機が大嫌いな理由はこの長時間の拘束による退屈とそれによって生じる倦怠感です。前日に徹夜しておけば飛行機でもなんとか寝れるのですが、残念ながら前日にしっかり睡眠をとってしまった馬鹿な俺。CDプレイヤーの電池も切れて地獄に悶えていると隣の外国人が話しかけてきました。この事は今書いていて思い出しました。確かシンガポールから日本経由でヒューストンに向っているシンガポール人でした。俺は6年間シンガポールに住んでいたので話が弾みましたが、1時間もすると流石に話題も浮かばなくなり、また退屈な時間を耐え忍ぶ事になりました。

ヒューストン国際空港には予定より1時間近く遅れて到着しました。乗り継ぎの便を逃すと面倒な事になるので急げ急げと俺は皆を囃し立てました。ここで元4dNならきっとみんな覚えている「サトウのゴハン事件」が起こります。乗り換えのための通路を通過するために検問(?)みたいなところで荷物のチェックをされるんですが、ここでジンことparanoiacの荷物に入っていたサトウのゴハンが何故か検査員の目に留まり足止めを食らうことになりました。検査員さん!それコカインじゃないです、ただの日本人の主食を乾燥させたものですから!検問の出口から乗り継ぎの便への通路の中間地点でジンを待つこと数分、ふと右手に目をやると検問の別口から出口へと向う独特のヘアスタイルの人間が目に留まりました。

あの独特のヘアスタイルは・・・ジンです(あの頃のジンはパパイヤ鈴木みたいなボンバヘッドでした)。馬鹿、そっちは乗り継ぎ通路じゃなくて出口だぁああ!

「ちょっとお前らここで待ってろ!」

と3人(エンザ、ケニー、ペンズ)に言い残し、ダッシュで出口に向ったジンを引き止めました。しかし、時は既に遅し・・・、俺とジンは出口の扉をくぐってしまっていました。目の前にいる警備員に

「乗り継ぎの便の通路に友人を待たせている、っていうか乗り継ぎに遅れるから通さんかい!」

と事情を話しても通してくれません。その扉は出口専用で入ることは出来ない決まりだそうです。アメリカはルールの厳しい国です。日本のようにごねてなんとかなる国じゃありません。何にせよ、残りの3人と合流しないと話は始まりません。恥ずかしいけど出口の扉の前から大声で3人を呼ぼうと思ったら、呼んでもないのにトコトコと何食わぬ顔で3人とも出口の扉をくぐって出てきました。「なんで出てきたんだ?」と訊くとと「いやぁお前ら遅いんだもん」と返ってきました。お前ら・・・マジではぐれたらどうするつもりなんだと。携帯もない、俺しか英語わからん異国の地なんだぞと。

まぁ合流できたのは良いとして問題は全く解決していません。アメリカの国際空港に行った事がない方は想像しずらいと思いますが、向こうの国際空港は規模が違います。成田空港の数十倍の規模の大きさです。広いなんてもんじゃありません。自分は飛行機に乗ることになれてるとはいえ、そのほとんどは親の後ろをついていっていただけです。自分で乗り継ぎの手続きとかしたことはありません。あのままジンが普通に検問から乗り継ぎへの通路の方へ向ってきてくれていれば何事もなく済んでいたのですが、一度出てしまってはどこをどう行けば目的の便に乗れるのか検討もつきません。しかも先述した通り、飛行機の到着が遅れたため乗り継ぎの便が出発するまでもう1時間もありません。どこをどう行けばいいのか空港のカウンターみたいなところで訊き、急いでそこへ向う事になりました。

「あんた等もう時間ないから急いだほうがいいわよ」

とキャビンアテンダントのお姉ちゃんに言われて全員全速力で乗り継ぎの搭乗ゲートへと向いました。各々が3週間という長い期間滞米するために持ってきた荷物を詰めた馬鹿でかいトランクを担ぎながら必死に走りました。先述した通りアメリカの国際空港は広いです。広すぎます。何キロ走ったかわかりません。何の因果でアメリカの空港で心臓がはちきれそうになるほどマラソンやらなきゃならねぇんだと思いながら走りました。乗り継ぎの便の搭乗ゲートが閉まる寸前で俺たちは到着しました。乗り遅れなくてよかった・・・と心底安堵しました。飛行機に乗り込むと俺の隣の席に座っていたのは超絶巨漢のアメリカンでした。ええ、日本のデブとはワケが違います。日本のデブとは規模が違います。これがワールドクラスです。席から肉がめっちゃはみ出てます狭いです・・・臭いです・・・暑苦しいです・・・。他の4人はその俺の悲しい有様を見てゲタゲタ笑ってました。憎ったらしい奴らです。

何にせよ定着通り飛行機は出発し、乗り継ぎは無事終えたといっていいでしょう。あの時ジンが出口に向う一瞬(未だに鮮明に覚えています。扉を潜り抜けるジンの後頭部がかすかに見えたんです)が目に入らなかったらどうなっていたことやら・・・。ヒューストン国際空港からダラス空港までは1時間弱で到着しました。世界第4位の国土を誇るアメリカですが、流石に同じ州内だとそんなにかからないものです。

ダラス空港に到着後、すぐにタクシーを手配して親父が予約してくれたホテルへと向いました。親父の知人(正確にいうとホテルを手配したのはこの人)が気をきかせてくれたのか、ホテルの部屋は格安のスイートルームでした。なんであんな安さであんないい部屋に泊まれたのか今でも不思議です(ホテル自体は普通のとこです)。日本のホテルなどの2倍はある部屋のサイズに俺も他の皆もとても喜んでました。ホテルに到着したその日は、旅疲れと時差ボケでお疲れの肉体を癒すために1日ボケーとして過ごしました。

翌日の早朝、Enzaが事前に調べていたPCバン(日本でいうネットカフェの事です)に向いました。そこは当時アメリカのトップチームであるGamewyzeのスポンサーをしているPCバンです。シャトルのおっちゃん(ホテルのシャトルバスの事です。ホテルのお抱えのタクシーみたいなもんです。無料ですが毎回チップを払わなければなりません。毎日何度も使いましたw 運転手のおっちゃん酷使しまくりでした)に住所を伝え、いざ目的地へ。

しかし到着した場所は何故かデパートでした。なんかおかしいぞ・・・・と不安がりながら一同入店。中は普通のデパートでした。デパートの中にあるネットカフェなのか?と疑問を抱きつつGamewyzeという店名を探すこと数十分、見つかった事は見つかったのですが・・・そこは旧式のパソコンが2台と古びたアーケードゲームの筐体が10体程度並んである今にも潰れそうな客の入っていないゲーセンでした。予想外すぎる展開に全員絶句しました。もしコレが漫画ならば、持参したマウスが手からすべり落ちてコトーンという音をたてたと同時に全員うな垂れる描写がなされていたでしょうw

取り敢えずこんなところで練習できるわけがないという事で全員一度ホテルに戻る事になりました。ホテルに歩きながら戻る途中、エンザが控えとしてもう一つPCバンを確保している事を教えてくれました。というよりGamewyzeは2店存在し、もう一つあるのだとか。「それを早く言ってよエンザさんー」と暗い空気を吹き飛ばしながらホテルに戻った我々は再びシャトルのおっちゃんに住所を渡して連れて行ってもらいました。今度の店はまともな店でした。まだ開店してそこまでたっていないのか、とても綺麗でパソコンの性能もバッチりでした。

しかしそこでも問題がおこりました。確かにパソコンの性能も良いし、料金も高くはありませんでした。ですがあらゆるプログラムにセキュリティーがかかっており、コンフィグはいじれないしリフレッシュレートも60hz固定、まともなセッティングが出来ない店だったのです。セキュリティーを解いてほしいと事情を話してお店側に交渉してみましたが却下され、「こんなセッティングのいじれないパソコンじゃ練習になるわけねぇ・・・終わった・・・」と絶望に打ちひしがれました。しかしここでへこたれない男エンザさん、グーグルを駆使して近辺で新しくオープンした店を見つけだしてくれました。なんだかプロがどうたらとか書いてあるからセッティングもいじらせてくれるんじゃね?と今度こそ期待できそうな場所でした。エンザは英語わからないのにどうやってこういうの調べてくるんだろう・・・。何にせよこんな糞みたいな店で時間を潰しててもしょうがねぇ!次だ次!と気持ちを切り替えてシャトルのおっさんを呼び出して次の目的地へと向いました(シャトルのおっさん酷使されすぎです)。ここで我々はこの夏最高の出会いをします。

その店はオープンしてまだ1週間かそこらのブランニューなお店でした。客は一人も入っていませんし、店員も店長一人でしたが小奇麗でパソコンの性能もバッチリです。あとは最大の問題、セキュリティーを解いてくれるかどうかです。お店側に交渉してみるとOKがでました。やっと練習が出来ると嬉し涙が出そうになりました。全員ノリノリでパソコンのセッティングをしていると店の店長が

日本からわざわざ5人も集まってアメリカにCSしにきたのか?

と興味津々で尋ねてきました。「俺たちは日本のCSのチャンピオンでCPLに出場しにきたんだ、今日から2週間ブートキャンプ出来る場所を探していてココは最適だよ」と伝えると、この店のオーナーがなんとCPLの運営に関わっている事を教えてくれました。そいつは奇遇だなぁと縁を感じていると店長が、「オーナーに電話して君たちの事を伝えた。是非直接会って話したいから今から店に来るそうだ」と言ってきました。どんな人なんだろうと待っていると、現れたのは巨漢だけど気の優しそうなアジア系のアメリカ人でした。彼の名はロラント。CPLWCGだけでなく、ACON5、IEM、ESWC、そしてKODE5など数々の世界的なe-sportsイベントに毎回運営者として携わっているe-sportsイベンターでした。未だに様々なイベントに携わっているようで、先日negitakuでニュースになった『World Cyber Games』が Grand Final のレフェリーを募集の写真にも出てました。

彼はまず自分が日本人のクオーターである事を打ち明けてくれました(しかし日本語は全く喋れません)。そして1週間後にCPLの前哨戦であるPre CPLを開催し、そこにはアメリカのトップチームが多く参加する。君たちも是非参加してくれないか?と尋ねてきました。こちらからすれば願ってもない申し出です。こちらからお願いしたいぐらいですよ!と俺は答え、こうして4dNの世界戦デビューとなるPre CPL 2004 Summer @ LAN MADNESSの出場が決定しました。

随分長くなったのでここら辺で一度切ります。次回はPre CPLのお話です。うーん、文にするとホント長くなるなぁ。

ロラント

赤丸がついてるのがロラントです。優しくて面倒見の良い人でした。本当にお世話になった人です。どうお世話になったかは次回書こうと思います。

[ 2010/08/05 12:41 ] Mumble | TB(0) | CM(32)

CSのこの熱さを聞くとワクワクしてきますw
次の話楽しみにしてますw
[ 2010/08/05 14:59 ] [ 編集 ]

うおーすごいおもしろい!!次回期待です!
rayさん文章本当にお上手ですね。読んでいてとても面白いです!
[ 2010/08/05 15:54 ] [ 編集 ]

nice read!
[ 2010/08/05 16:19 ] [ 編集 ]

めちゃくちゃ面白い!
[ 2010/08/05 16:46 ] [ 編集 ]

zxcv

読んでて鳥肌が立ちました(良い意味で)
ありがとうございます!
[ 2010/08/05 16:55 ] [ 編集 ]

このシリーズと講座動画でこの夏このブログから目が離せない!
[ 2010/08/05 17:23 ] [ 編集 ]

KeNNyさんのブログから来たのですが、すごくおもしろい!
次も期待してます!
[ 2010/08/05 18:46 ] [ 編集 ]

こんな面白い話書かれたら先が気になってね眠れんわー
[ 2010/08/05 19:17 ] [ 編集 ]

向こうの空港って空港内に電車走ってたり
半端ないですよね
職員はやたら偉そうだしw

次が楽しみです
[ 2010/08/05 19:23 ] [ 編集 ]

久しぶりに熱くなった…w
[ 2010/08/05 20:46 ] [ 編集 ]

普通の旅行記としてもおもしろいし
CSが関わってるから更におもしろい!
[ 2010/08/05 21:15 ] [ 編集 ]

映画化決定! 全米が泣いた!
[ 2010/08/05 22:14 ] [ 編集 ]

凄いハプニングの連続だけど
芸人の昔の笑い話みたいな嘘臭さがない
真実味が文章に表れてて面白かったです
[ 2010/08/05 23:03 ] [ 編集 ]

最高です!早く次が読みたい
[ 2010/08/05 23:06 ] [ 編集 ]

空港ではぐれた時はマジ焦ったよなーww
俺ENZAとふたりっきりでどうしようどうしようってなってて、
なんとか片言の英語で受付のおっちゃんとかに事情説明したら中に入れてくれたっけ。
奇跡の再会できたときマジ嬉しかったw
んでフライト時間ギリギリだったからあの糞広い空港を重たい荷物持って走ったよなぁ。
最初に行ったGamewyzeのLANセンターがダメダメすぎて、もう片方の店行くのに30分ぐらいあの炎天下の中歩いたよねw
やっと見つけたと思ったらまともに練習できなかったしで苦労したよね。
Laurentとの出会いはマジで奇跡だった。彼と出会ってなかったらアメリカクランとのscrimとかPRECPLの参加も絶対無かったよね・・・・ほんと彼には今でも感謝しきれない。
PRECPLでg3xに勝った時の喜びはガチだったよなw後ろで見てたアメリカ人も飛び跳ねて俺らの勝利を喜んでて泣きそうだったわw
まぁちょっとこれ以上書くとXray書くことなくなっちゃうから自重しとくw
次回も期待してるよ!ていうかtwitter登録しようぜw
[ 2010/08/05 23:44 ] [ 編集 ]

面白すぎる…早く続きが読みたい…
[ 2010/08/06 02:15 ] [ 編集 ]

文才があるのか非常に話に引き込まれる
次回更新も楽しみにしています
[ 2010/08/06 03:36 ] [ 編集 ]

ろwwwwwwwらwwwwんwwwwwwwとwwwww
もっかいあやつのオススメチキンテンダーが食べたいwwwww
[ 2010/08/06 05:48 ] [ 編集 ]

> KeNNy
  わかるぜ。語りつくせねーぐらい色々あったよなぁあの夏はさ。 g3xに勝った時飛び跳ねてみんなで抱き合ってたからなw 多分今までのCSライフで一番嬉しい勝利だったわ。twitter登録は考えとくわww

> jing
  なついwww あれホント旨かったよな。ひたすらマジ旨いって皆連呼してたわ。そしてロラント食いすぎだったw
[ 2010/08/06 07:00 ] [ 編集 ]

やれやれ……。こんなに面白いもの書かれちゃこっちは商売あがったりだぜ。いいぞ、もっとやれ、もっとやれ(笑)。
[ 2010/08/06 10:14 ] [ 編集 ]

とても面白いです
それにしても、紆余曲折あったんですねえ
[ 2010/08/06 15:38 ] [ 編集 ]

4dNの軌跡を知ってる古参プレイヤーはプロなんて軽々しく言えないのがよくわかる。
ここまで覚悟決めてたチームは過去に4dNだけなのだから
[ 2010/08/06 19:26 ] [ 編集 ]

面白い・・・
早く続きが読みたいです
[ 2010/08/06 19:30 ] [ 編集 ]

woo

n5の頃から回想録に定評のあるXrayN三角形
[ 2010/08/06 20:43 ] [ 編集 ]

はやくつづきがみたくなうかきかただうわああああああ
はやくうううう
[ 2010/08/07 03:30 ] [ 編集 ]

KeNNyさんのブログから。
続きに期待。
[ 2010/08/07 03:31 ] [ 編集 ]

やべえ、すっげえ面白い!

次に期待します
[ 2010/08/07 23:56 ] [ 編集 ]

4DNを超えるクランなんてそうそう無いと思った
CSに対する覚悟のレベルが違いすぎる
[ 2010/08/08 04:19 ] [ 編集 ]

凄いドラマ性があって面白いね、青春だね。
俺ももっと早くにCSを始めてこういう高いレベルを求めてやりたかった・・・、もう手遅れかな。
[ 2010/08/08 21:40 ] [ 編集 ]

おもろい!
jingがうける
[ 2010/08/11 00:38 ] [ 編集 ]

maki

すごく面白いです。
続き早く読みたいです!
[ 2010/08/11 11:13 ] [ 編集 ]

続きが見たいです・・・
[ 2010/08/16 18:56 ] [ 編集 ]

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